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新宿御苑オーディオガイド
N0-5 旧洋館御休所
旧洋館御休所

 旧洋館御休所の最も古い部分は1896年に建てられ、もともとは皇族が、当時皇室庭園であったこの場所の温室や自然の美しさを楽しみながらくつろぐために利用していました。一見したところ、この建物には19世紀後半にアメリカで流行したスティック・スタイルという建築様式が用いられているように見えますが、もっとよく見てみると、20世紀初頭にきわめて重視されるようになった西洋の建築様式とともに、日本の美も取り入れられていることがわかります。

元の建物はかなり小さいものでしたが、数十年にわたって少なくとも4回の改築を重ね、1921年の旧御食堂の増設以後、御休所は来客をもてなすための場所として使われるようになりました。